視点を変えて~あおき2
枝先に顔を出した雄花のかたまりは、いっせいには開かず、五~六個ずつ順に咲いていく。
雄花は、赤紫色の四枚の花弁が十文字に開き、隙間に太った四本のオシベが見える。
一対の花粉袋は、熟すと円形に開き、眼鏡をかけたようになる。
花の中央には何もない。
ガクもないのかと思って、花びらをむしってみると、ほんのおしるし程度のガク片が見つかった。
遅れて咲く雌花は、立派なメシベが中央につっ立っている代わりに、四本のオシベは影も形もない。
花のもとがふくらんでいるのは、やがて赤い実になる部分。
冬の鳥が啄んでは、木陰で糞をするから、アオキは藪や木陰に多い。
湘南地方のミズキの仲間は、ハナイカダやヤマボウシなど、五種類記録されている。
庭に植える中国産のサンシュユも、この仲間である。